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サムフランシス

Sam Francis(1923-1994)


カリフォルニア州サンマテオに生まれる。第二次世界大
戦中、飛行訓練中の事故によって入院していた時に絵を
描きはじめた。アンフォルメルや抽象表現主義の流れを
汲む色彩画家である。
フランシスは1957、世界旅行中に初めて日本を訪れる。
これ以後の彼の作品の、余白を生かした画面構成、「にじ
み」の効果を生かした表現方法などには、日本美術の影響
が見られる。以後、ニューヨーク、パリのほか、東京にも
アトリエを持った。しばしば日本を訪れ、勅使河原蒼風、
大江健三郎、大岡信、小山富士夫ら、日本の文化人とも交
流があった。出光興産社主であり東洋古美術のコレクタ
ーとして知られた出光佐三は、フランシスのコレクター
としても知られ、現在も東京の出光美術館には多くの作
品が収蔵される。

サムフランシス年譜

1923 6月25日カリフォルニア州、サンマテオに生れる

1944 カリフォルニア大学バークレイ校に入学

1944 デンバーの陸軍病院入院中に絵を描き始める

1952 「アンフォルメの意味するもの」展に出品

1958 「新しいアメリカ絵画」展に出品

1962 ロスアンゼルスに定住
   第三回東京国際版画ビエンナーレ展で受賞

1964 カッセル・ドクメンタに出品

1967 ヒューストン美術館で回顧展
   サンフランシスコ美術館で素描と版画による個展

1972 バッファローオーブライト・ノックス美術館で回顧展

1978 サム・フランシス:近作の絵画1976/1978展開催
   (ポンピドゥーセンター)

1979 ボストン現代美術館で水彩画の回顧展

1988 富士県立近代美術館等で「サムフランシス展」開催

1994 11月4日死去、享年70歳

日本国内の主な作品
『サーキュラー・ブルー』(1953)(滋賀県立近代美術館)
『メキシコ』(1957)(大原美術館)
『消失に向かう地点の青』(1958)(愛知県美術館)
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